【抗議声明】ロシアのウクライナ侵略に強く抗議し、ただちに撤退を要求します

 社会教育推進全国協議会は3月30日付で「ロシアのウクライナ侵略に抗議し、
ただちに撤退を要求します」と題した抗議声明を発表しました。

   【抗議声明】

 ロシアのウクライナ侵略に強く抗議し、ただちに撤退を要求します
          

  2022年3月30日
       社会教育推進全国協議会常任委員会

 2022年2月24日、ロシア・プーチン大統領は、ウクライナ東部の「ドネツク人民共和国」、「ルハンスク人民共和国」(2014年以来実質占領)の「独立」を一方的に承認し、ウクライナ軍からの「両共和国」の人民の保護を目的としてウクライナへの軍事侵略を行いました。さらに、東部地区のみでなく、北部、中部、南部、等の各方面に侵攻し、軍事施設のみでなく、住宅、学校、庁舎、工場、文化施設、病院等にも攻撃を加えています。
 ウクライナの諸都市の景観は失われ、街は焦土と「がれき」と化し、子どもや市民に多くの犠牲者が出ています。そして、ロシア軍は、チェルノブイリ原発と他の原発、原発関連施設を占拠しました。プーチン大統領は核兵器の使用をほのめかし、全世界を恐怖に陥れ、恫喝しています。
これらは、国連憲章に違反し、国際法、国際人道法、核禁止条約上も許されない暴挙です。
ヒロシマ、ナガサキの原爆の被爆、そしてフクシマ原発事故を経験した私たちは、この発言を驚きと悲しみをもって受け止め、同時に、核兵器禁止条約の精神を踏みにじり、武力によって人々を従わせる言動であり、断じて許すわけにはいきません。
 今や国内外に避難しているウクライナの人々は、合わせて1000万人以上と、ウクライナの総人口の四分の一に及んでいます。第二次世界大戦以降最大規模の被災者・避難民を生んでいます。
全世界の人々もこの事態に憤りと悲しみを抱き、各地でプーチン大統領とロシア軍への抗議集会や、避難民の受け入れ、募金活動等を行っています。ロシア国内でも、心ある人々はこの戦争に反対し、各地で抗議活動を行っています。しかし、情報統制管理の厳しい中で、ロシア国民の中には、ウクライナの惨状をしらず、虚偽の報道を信じている人々もいます。
 社全協の「指標」は、「8.私たちは、科学・文化・芸術の諸成果に学び、全国各地、さらに国際社会にわたる民主的な諸運動と連携して、生活と権利、平和と民主主義を守り、発展させることをめざします。(1985年2月10日 決定)」と掲げています。
 私たちは、核禁止を求め、再び戦争を起こさない、平和を守るために、憲法の前文(「全世界の国民がひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」)と9条(戦争の放棄、戦力の不保持、交戦権の否認)の精神が重要と考えています。
 とりわけ、人々の自己教育と社会教育は、学問の自由を尊重し、平和と真理を追究し、嘘を見抜き、実際生活に即した学習を通じて、民主主義を広げていく上で重要です。
 私たちは、全世界の人々とともに、ロシアのウクライナ侵略に抗議し、プーチン大統領に、直ちに戦争を止めることを求めます。

 

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